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スイス

  ▼スイスの料理

 日本でディナーと聞いて思いつくのは夕食ですが、スイスのディナーは昼食のことを指します。つまり昼食が一番豪華な料理が出るわけです。そのため、スイスでは昼食をとりにわざわざ会社を出て家に帰る人も少なくないとか……。しかし、スイスは周りをフランス、イタリア、ドイツなどの料理の上手い国に囲まれているせいもあるのか、料理はあまり旨いとはいえません。本当にベルンのような都市部に行かないと、なかなか感動するような料理にはありつけません。スイスでは主食と言ったものが特になく、なんでも食べます。最近では日本料理なんかが流行っていて、懐石料理なんかも抵抗なく食べているそうです。ただ、小さい頃からチーズはたくさん食べさせられるようですが……。
  スイスでも当然お米は食べます。とはいっても日本のようなほかほかご飯ではなく、イタリア米のようなポソポソしたお米ですが。日本の粘り気がありほのかに甘いお米は、スイスだけでなく欧米の人たちにはあまりおいしく感じられないそうです。味覚の違いなんですかね。

 続いてパン。スイスのパンは全体的に固い。小学校の給食にでたパンをうっかり机にいれて放置してしまったパンのように固い。日本のパンのようにやわやわなパンではなく、しっかりした印象があるパンだ。その中でも強烈なのがアニメ『アルプスの少女ハイジ』でも登場した黒パンである。黒というより灰色に近い色をしたこのパンの固さはまさにモンスター級。これは嫌がらせか? と思ってしまうほどに固い。
  私はこれを食べている際、車のタイヤを食べているような印象を凄く受けた。そんな黒パンだが、味はまあうまい。もちもちとしていて、麦が香る。なかなかくせになる味だ。気のせいかもしれんが。

 黒があるなら白もしかり。アニメ『アルプスの少女ハイジ』でも、目の不自由なペーターのおばあさんに、ハイジがやわらかいパンを届けるという感動ストーリーがあります。そこでも登場する白パン。こちらは黒パンに比べれば確かにかなりやわらかいが、日本で売っている「ハイジの白パン」のようにやわやわではない。しっかりとした噛みごたえのある感じになっているため、やはり日本人の歯では少々辛いものがある。普段からこんな固いパンを食べているスイス人にとって、日本のパンはかなりツライらしい。スイスの料理は基本的に塩辛いものが多く、パンも多少なり塩味がついている。
逆に、日本料理はなにかしら砂糖をつかったりして甘くする。パンなども圧倒的に甘いパンが多い。そのため、しっかりしたパンを好むスイス人にとっては、日本のパンはとても毎朝口に出来るようなものではないらしい。

 味はたしかにおいしいスイスのパン。食べるのにかなりあごをつかうためかなり疲れてくる。そんなときに登場するのが、チーズフォンデュである。白ワインをいれトロトロに溶けたチーズに、一口大に切った固いパンをくぐらせて頂くため、そんなにあごが疲れない。しかもおいしい。が、このチーズフォンデュにも欠点がある。それは、飽きるのが早いこと。基本的にチーズにつけるのはパンだけなので、おいしいが嫌になってくるのだ。
  そんなこともあり、スイスに料理を楽しむ目的でわざわざ来る人は少ない。スイスに料理を食べに行くなら、その周りの国(フランスとか特にフランスとかね)に行くことを勧める。


 

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